6月25日土曜の夜10時にスタートする、平野啓一郎原作のドラマ
『空白を満たしなさい』のあらすじと、キャスト及び相関図をご紹介したいと思います。
『空白を満たしなさい』概要とあらすじ
このドラマは芥川賞作家・平野啓一郎さんの小説『空白をみたしなさい』が原作です。
「もしも亡くしたはずの大切な人にもう一度会えたら」という着想から執筆されており、死生観をミステリーを絡めながら哲学的に描いた作品です。
脚本は邦画界で気鋭の作品を排出する高田亮さんが担当されます。
全5回の放送です。
あらすじ
ある夜、土屋徹生(柄本佑)が目覚めると会社の会議室だった。
いつものように家に帰ると、妻の千佳(鈴木杏)が言葉を失い怯えている。
そこへ1歳だったはずの息子が、いつの間にか大きくなっている。
そこで徹生は自分が3年前にビルの屋上から転落死した、ということを聞かされる。
テレビやネットに、死んだはずの人間が世界中でよみがえっているというニュースが流れている。
その人たちは”複生者”と呼ばれていた。
徹生は、生前つきまとって来た佐伯(阿部サダヲ)に殺されたのかと疑う。
徹生の会社の警備員をしていた佐伯は、格差と孤独への恨みを徹生にぶつけ、嫌がらせをしていたのだ。
深まる謎を前に、答えを追い求める徹生。
自分はなぜ大切な妻子を残して死ななければならなかったのか?
徐々に解き明かされていくそれぞれの心の闇。
徹生たちは、もう一度人生をやり直せるのか…。
答えを追い求める男がたどりつく真実とは……。
『空白を満たしなさい』のキャスト
キャスト・登場人物は下記の通りです。
- 柄本佑……役:土屋徹生(3年前に亡くなったはずの男)
- 鈴木杏……役:土屋千佳(徹生の妻)
- 阿部サダヲ……役:佐伯(警備員。徹生につきまとっていた男)
- 萩原聖人……役:秋吉(徹生・千佳の友人。ディスカウントショップを経営)
- 渡辺いっけい……役:安西(徹生の上司。製缶会社の部長)
- うじきつよし……役:権田(製缶会社の工場長。徹生とは家族ぐるみの付き合い)
- 藤森慎吾……役:木下(徹生と同じ復生者。ITベンチャーの社長)
- ブレーク・クロフォード……役:ラデック(徹生と同じ復生者で、理知的なポーランド人)
- 田村たがめ……役:多加子(秋吉の妻。夫婦で徹生一家を見守る)
- 斉藤拓弥……役:土屋璃久(徹生の一人息子。徹生が死んだ時はまだ物心がついていなかった)
- 風吹ジュン……役:土屋恵子(徹生の母。若い頃に夫が突然死して以来、一人で徹生を育てる)
- 井之脇海
- 本田博太郎
- 野間口徹
- 木野花
- 国広富之
- 滝藤賢一
『空白を満たしなさい』の相関図
#空白を満たしなさい
相関図 pic.twitter.com/EFx1qxlt5R— いかのすけ (@ikanosuke1205) June 25, 2022
『空白をみたしなさい』第1話ネタバレ
徹生(柄本祐)が1歳の時に父親が亡くなり、学生時代にそのことで言い争いになり、同級生を殴ってしまいそうになる、というところで徹生が会社の会議室で目覚める。
それを巡回していた警備員が発見し、腰を抜かす。
そして「復生者!復生者!」と叫び、それを聞きつけた別の警備員はマニュアルのようなものを見て通報する。
本人はそれまでの日常の続きだと思って自宅へと戻るが、妻の千佳(鈴木杏)は過呼吸を起こすほど驚くばかりで「おかえり」の言葉も無い。
徹生はその状況をなにも飲み込めないでいるが、テレビを付けると、日本中で徹生と同じように生き返った”復生者”の発生状況のニュースが流れている。
そして間もなく、公的機関の”復生者担当”職員だと名乗る男が自宅に訪れ、徹生に業務的に告げる。
「土屋、徹生さんですね。え〜、3年前にビルから転落されて亡くなってますね。」
そしてそれは自殺として処理されていることも。
取り急ぎの事務手続きだけを済ませて、「厄介な仕事はご免だ」と言わんばかりに、職員の男はそそくさと帰ってしまう。
こんな場面からこのドラマはスタートしました。
前半は死んだはずの徹生が戻ってきたことによる周囲の反応が主な内容で、
・徹生が急にいなくなって周りはその穴埋めに必死だったこと
・亡くなって3年経ち、ようやくその穴がふさがってきたこと
・自殺ということで、自身も部下が死んだことの責めを受けたこと
などの事情があり、徹生が元のポジションに戻る事は叶わないと元上司の安西(渡辺いっけい)から告げられる。
そしてニュースと共に目にしたCMで、徹生が開発していた新製品の開発者が、徹生にとって敵とも言える同僚(徹生にとって悪い噂を流した)である園田の名前で売り出されていたことも、苦渋の決断であったと説明される。
妻の千佳もまたこの3年間、突然家族を残して徹生が自ら死んでしまったという事実を受け入れるのに必死で、色んな批判に晒されても耐えてきた。
泣きたくてももう一滴の涙すら出ないほど泣いてしまったのだという。
だから徹生が戻ってきたことは嬉しいが、それを受け入れるのには少し時間がかかるとも伝えて、徹生もそれは納得する。
しかし徹生は「俺は絶対に家族を残して自殺したりしていない。自分の父親がいないことで知ったその辛い思いを、自分の家族にさせるようなことは絶対にしない。だから自殺はしていないと信じて欲しい」と千佳に訴える。
そしてここから、「俺は誰に殺されたんだ?」という問いに向かうことになります。
後半は、会社の警備員である佐伯(阿部サダヲ)から付きまとわれていた事を思い出す回顧シーンがメインになります。
警察署で刑事に当時の状況を話しますが、刑事の顔からはまともに取り合っていない態度がありありと見て取れます。
佐伯は「徹生の会社から言われてハトを駆除していた」ところを徹生に見られ、それを咎められて突き飛ばされた事を根に持ち、徹生に付きまといます。
実際佐伯がやっていたことは、餌でハトをおびき寄せ、それを蹴り殺すという残虐な行為で、およそまともな人間がやるようなことではありませんでした。
そしてその異常性丸出しで徹生にことあるごとに絡んできます。
「なんでそんなに必死で働くのか?」
「そんなに働いてなにが楽しいんだ?」
「そんなお弁当作ってもらえるなんてうらやましいな〜」
ついには徹生が帰宅しようと乗り込んだ自家用車の中に忍び込んで詰め寄り、そこで放った一言に徹生は戦慄します。
「私の遺伝子と、あなたの奥さんの遺伝子を結合させて下さいよ。」
そしてその言葉に徹生は思わず佐伯の首をその手で絞めてしまいます。
その場面でエンドロールが流れていますが、第1話はここでは終わりませんでした。
千佳が土屋夫妻の友人である秋吉(萩原聖人)と喫茶店で話しており、
「千佳ちゃんと佐伯の間に何があったのかは言ったの?」
首を横に振る千佳。
ここで第1話は終わります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
原作小説の概要とあらすじ、ドラマのキャストと相関図、そしてドラマ第1話のネタバレを詰め込んでみました。
第1話の感想等については別の記事でお伝えさせて頂きたいと思いますが、「世にも奇妙な物語」に近い雰囲気だったと思います。
お話の設定が既にそれっぽいですからね。
ただNHKが豪華キャストを用意して作るドラマなので、ただの怖がらせ系ではなく、もっと深いところをえぐる内容になっていくと思いますので、また来週期待したいですね!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
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