NIKE × COMME des GARCONSのパートナーシップが始まり、コラボレーションモデルが発表されるようになって10年近くになりますが、2021年のBLACK COMME des GARCONSとのコラボレーションモデルに選ばれていたエアズームタラリアのインラインモデルをセカンドストリートで発見しました。
購入するにあたり、事前情報は特になかったんですが、このモデルについて調べてみると「なんと!」な情報がありましたので、じっくりご紹介していきたいと思います。
今回購入したスニーカー実物について
まずは今回購入した実物についてご紹介致します。
モデル名:AIR ZOOM TALARIA(エアズームタラリア)
カラー:Bolt × Black × White
サイズ:US 10(28cm)
製造国:中国製
購入店:セカンドストリート 綾瀬店
価格:¥1,600(税抜き)
以上が基本情報になります。
買っといてなんですが、相変わらず安っすい買い物してきました!
今回もレギュラー品コーナーから掘り当てました。
状態もいつものごとく多少汚れはあるものの、構造上の問題無しでサイズが良かったので、「この値段なら」と思い購入してみました。
ボルトカラー(蛍光イエロー)の部分がスエード合皮で、ホワイトの部分がメッシュです。
スニーカーの顔となるつま先周りのスエード合皮部分に、擦れによる黒い汚れが付いていたのがチョイと痛いですが、洗えばなんとかなるでしょう。
デザインなど
フォルムとしては、本気度高めのランニングシューズのような、少し平べったくボリューム感少なめで、軽い仕上がりです。
AIR MAXのようながっしり感はありません。
パッと見で、大胆に配された蛍光イエローの切り替えに、ブラックの縁取りが全体を引き締めていてクールです。
僕はもう少し引き締め効果が欲しいと思いまして、
シューレースをブラックに変えてみました。
アッパーのブラックのラインとも馴染んでいて違和感無いかと思います。
バックスタイルには、赤いスウッシュと筆記体フォントで”Talaria”のサインが入っていますが、
実はこの白い部分がリフレクターになっていまして、フラッシュをたくと、
光ります!
これで夜走ってても後ろから来た車にもバッチリ見えますね。
アウトソールからは搭載されたZOOM AIRが見える作りになっています。
イエローからオレンジのグラデーションがキレイですね。
今回購入したきっかけ
今回このスニーカーを買った理由ですが、3つほどあります。
- 蛍光イエローが大好き。
- Instagramでフォローしている方が載せていてカッコ良かった。
- 実物を見たらやっぱりカッコ良かった。
まあ、要するにSNSで見かけてて、「いいな〜」と思ってたら実物を格安で見つけたので買いました、ということです。
そして購入後、ネットで調べてみると、おまけのストーリーがついてました。
AIR ZOOM TALARIAについて
このモデルのオリジナルの発売は1997年なので、今から25年前に登場したモデルです。
2016年に復刻発売されており、今回購入したのは復刻の方の個体のようです。
見た目から大体分かるように、用途はランニングシューズになります。
「TALARIA」という名前は、ギリシア神話に登場する、”誰よりも速く空を駆ける”とされた翼の生えた黄金のサンダルである”タラリア”から来ています。
「NIKE」というブランド名の由来も、ギリシア神話に登場する勝利の女神ニケ(nike)から名付けられた、というのは有名な話ですが、NIKEは昔からギリシア神話に縁があるみたいですね。
デザイナーは、ティンカー・ハットフィールド氏
そして、デザインを担当したのが、現在のNIKEの副社長を務める伝説のデザイナー、ティンカー・ハットフィールド氏なんです。
以前AIR MAX1をご紹介した記事でも触れましたが、NIKEというブランドの歴史において欠かせない超重要人物です。
この記事で書いたAIR MAXシリーズをはじめ、エアハラチ、エアトレーナー、エアジョーダンシリーズのデザイナーとして知られています。
人間の感覚に刺さるティンカーデザイン
つい最近の身近な話で恐縮なのですが、職場の方が休日にお子さんのバッシュを選びに、たまたまモールの中にあるスニーカーショップを見に行かれた時の話をしてくれました。
その方はあまりスニーカーに詳しいわけではなく、僕がスニーカーが好きなのを知っていて話してくれたのですが、「なんだっけ、エアジョーダン?何番目とか分かんないけど、ベロに穴があいてるヤツ、あれカッコいいね〜」と話してくれて、画像を見せて聞いてみたら、AIR JORDAN 6でした。
ジャンプマンマークがあったので、その方はそれがエアジョーダンだとギリギリ分かったようなのですが、勿論それがティンカー・ハットフィールドという人がデザインしたとか、それが誰だなんて知る由もありません。
それでも知らない人が見ても、感覚的に「コレいい!」と思わせる魅力がティンカー・ハットフィールドのデザインにはあるんだというのが分かる話でした。
そして、その情報無しに見た目でAIR ZOOM TALARIAをピックアップしていたというのは、自分も知らないうちにティンカーデザインの虜になってしまっているんだな〜と気づかされました。
そしてそれは僕だけではなく、世の中のスニーカーが好きな人は、ほぼほぼみんなティンカーデザインに魅せられているのだと思います。
BLACK COMME des GARCONSとのコラボレーション
タイトルでもお伝えしていました、BLACK COMME des GARCONSとのコラボレーションで2021年に発表されたタラリアがこちらです。
SNEAKER WARSより引用
はい真っ黒です。
名前に「BLACK」が入っているだけあり、ギャルソンの中でも特に黒を意識したラインですから、当然と言えば当然です。
でもこれだったら、「なにもタラリアじゃなくても…」と自分のようなシロウトは考えてしまいました。
しかし、ブランドのラインナップとして考えたとき、COMME des GARCONSが得意とする、黒いワイドパンツや、バルーンシルエットのスカートと合わせて着用したら、たしかにバッチリはまりそうではあります。
オリジナルは合皮スエードとメッシュの素材使いですが、こちらは本革スエードと表革とのコンビで、黒い服との調和を重視したモード感漂う仕上がりです。
SNEAKER WARSより引用
バックスタイルにはブランドロゴとスウッシュが入り、コラボレーションモデルであることを静かに主張しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
SNSで見つけて偶然変えたスニーカーでしたが、調べてみたら
- デザイナーはティンカー・ハットフィールド氏だった
- BLACK COMME des GARCONSとのコラボ実績があるモデルだった
という2つの大きなトピックを持つスニーカーであることがわかり、「安かったから買ってみた」けど、とても得した気分になりました。
この2つのトピックを知ったとき、先ほど「タラリアじゃなくても」と書いておりましたが、COMME des GARCONSのデザイナーの中にもティンカー・ハットフィールドのデザインに魅せられた人がいて、その人に取っては
「どーしてもこれじゃなければだめなんだ」と、このコラボレーションの必然性を説きながらオファーを出したのだろうか、と想像してしまいました。
こういった背景やストーリーに思いを馳せることができるのも、スニーカーという世界の面白いところでもあります。
俄然興味が湧いてきたので、これからもティンカー・ハットフィールドの実績などについて調べてみようと思います。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
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