先日はNIKEの原点的スニーカーとしてレザーコルテッツをご紹介しましたが、
今回はまたNIKEの記念碑的モデルである
AIR MAX1 オリジナルカラー
をご紹介します。
こちらもなかなか出会えないモデルで、価格も考えると結構奇跡的な出会いでした。
今回購入したスニーカー
NIKE AIR MAX 1
White × Red × Grey
ベトナム製
サイズは29cm
既に何度かアップデートを繰り返して復刻されている商品なので、詳細を特定するのは困難なのですが、筆者なりにネット情報で調べたところ、恐らく今回のモノはAIR MAXシリーズ30周年を記念して発売された、「30th ANNIVERSARY」のモデルでは無いかと推察されます。
であれば2017年発売の商品です。
本当のオリジナルは、現存していれば博物館レベルですからね。
購入したお店
今回購入したお店は、以前の記事
でもご紹介した、セカンドストリート東向島店。
今回も比較的状態悪めのレギュラー品コーナーからの発掘品です。
値段と状態の確認
画像の通り汚れがまあまあありましたので、Dクラス、もう少し低いかもしれません。
筆者も店頭での第一印象は「ん〜、厳しいかな〜」だったんです。
でも加水分解や破れなど構造的欠陥は見当たらず、スニーカーとしての使用には差し支えありません。
値札を確認してみると、『状態考慮、¥1,900(税抜)』でした。
サイズ29cm。
あまり一般的ではないサイズというのも値段に反映されてると思われます。
履いてみて歩き易さ、見た感じを確認。
「悪くない!」
フォルムの特徴から、少し前後に小さく見える形だったため、29cmというサイズでも足が異常に大きく見えるということも無かったです。
いずれは加水分解する運命だけど、この値段だったら許せる範囲。
熟慮の末、購入と相成りました。
AIR MAX 1について
スニーカーに詳しい方がいらしたら、今更語るのは野暮かもしれません。
でも筆者がこのスニーカーを買った理由として、説明せざるを得ないと思いますので、敢えてこのモデルの出自をお伝えしたいと思います。
名前でお分かりかと思いますが、NIKEがほぼ毎年発表している誉れ高いAIR MAXシリーズの記念すべき第1作目のモデルとなります。
オリジナルの発売は1987年の3月26日。
この日はNIKEが「AIR MAX DAY」と定めて、毎年大々的なキャンペーンをうってきます。
デザインはティンカー・ハットフィールド氏。
NIKEの歴史を語る上で、切っても切り離せない超重要人物です。
NIKEの人気作品は結構な確率でこの人のデザインだったりします。
今でこそ当たり前になってしまったNIKEのビジブル(可視)エアですが、それを初搭載したのが、このAIR MAX 1だったのです。
もともとエアークッション自体は以前のモデルにも使われてはいたのですが、それを初めて見える化したのがこれだったんですね。
「履いたら分かると思いますけどAIR入ってますよ〜」って言うのに対して、
「外から見て分かるようにAIR入ってますよ〜」って言うのだと、
商品の訴求には段違いのインパクトがありますよね。
っていう、NIKEブランドにとって色々と重要な意味を持つヘリテージモデルなんです。
お気に入りポイント
そんな歴史的に重要なモデルですが、筆者が思う個人的なお気に入りポイントは別にありまして、少し紹介させてもらえればと思います。
デザイン
オリジナル発売が1987年ということで、いわゆる分かり易いクラシックモデルから、この先ハイテクモデルへ移っていくであろう過渡期っぽいデザインが堪らないです。
丸っこい愛嬌のあるフォルム。
つま先とお尻がキュッと上がったソール。
従来のものより少し小振りになったスウッシュマーク。
などなどありますが、一番好きなのは靴全体をぐるりと横断する赤いライン。
通称マッドガードと呼ばれるデザインです。
初期のAIR MAXシリーズで継承されていたデザインです。
歩いた時に残像が残るというか、視覚に訴えるデザインというか、言葉ではうまく説明できないけど、印象に残る。
そんな感じです。
オリジナルカラー
発売当時のポスターなど、広告のメインヴィジュアルに使用されていたホワイト×レッド×グレーというこのモデルを代表するオリジナル同様のレトロなカラーリングが個人的に大好きです。
コルテッツの記事でも書いていたように、80年代アメカジには欠かせない配色です。
ホワイト×レッドのような単調なカラーリングではなく、ホワイトに限りなく近いグレーをプラスしているのも、ハットフィールドさんのデザインの妙を感じさせてくれます。
人気モデルゆえ、「〜別注」やらなんやらでカラーリングが無数にあるのですが、やっぱりこのオリジナルカラーが個人的にはNo,1です。
ファッションとして取り入れ易い
ファッション的視点でいうと、ブルーデニムに抜群に合うカラーリングです。
色が濃く残っているものより、もう少し色落ちした鮮やかなインディゴとか、
それより薄い色のデニムにも合います。
「自分が持ってるあの服に合わせたいスニーカーだな〜」
なんて想像を膨らませてくれるのもスニーカー選びの重要ポイントです。
最強のふたり
フランス映画「最強のふたり」のメインヴィジュアルで、主人公の一人ドリスがAIR MAX 1を着用していたのも、当時の自分には衝撃的にかっこよく見えました。
後ろの車椅子を押してる方のスニーカーです。
色はホワイト×ネイビーみたいですね。
すごくちっちゃくしか映ってないですが。
正直このヴィジュアルを見る以前は、AIR MAX 1に対して
「過去の偉大なスニーカー」
以上のイメージを持っていなかったんですが、これを見て以来、
「う〜わ、かっこいい!履きたい!」
と一気に「絶対欲しいレベル」にアップしてしまったんです。
最近の動向
発売35年を超えるモデルですが、今の時代も若者の心を掴み離さないようで、つい最近もとあるストリートブランドとのコラボレーションモデルが話題です。
それがコレ。
nike.comより引用
オランダ、アムステルダムのストリートブランドである「Patta(パタ)」とのコラボレーションデザインです。
マッドガード部分を波上にしてます。
シンプルなアレンジだけど印象的ですよね。
パッと見で「Pattaのやつだよね!」ってわかります。
そして自信のブランドのヘリテージモデルにも関わらず、色別注ならぬリデザインをもさせてくれるNIKEという組織の懐の深さにも驚かされました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このスニーカーがもつ歴史的意味と、個人的な好みについてお話させて頂きました。
メルカリやヤフオク、セカンドストリートなど、中古市場や個人間取引ができる環境ができて、スニーカー好きには良い時代になったなーと思います。
でも職場にいるスニーカー好きの人にこの話をすると、
「いや、中古のスニーカーとかありえねーし。」
ってバッサリいかれました。
価値観は人それぞれってことですが、
筆者的には、割と近所でスニーカーが選べて、ワクワクできるという状況が、シンプルに嬉しくて堪らないのです。
最後まで読んで頂き、
本当にありがとうございました!
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