探しても全然見つからない念願のスニーカーに偶然出会えて買えた時って、人生で興奮する瞬間BEST3には確実に入ります。
ナイキ レザーコルテッツ
トリコロールカラー。
それが先日セカンドストリートで買えたんです。
ほんとに奇跡だと思いました。
今回は数少ないそんな出会いをレポートします。
今回購入したスニーカー
NIKE レザーコルテッツ
White × Red × Blue
通称トリコロール。
インドネシア製
サイズは30cm。
購入先はセカンドストリート三郷店。
なので当然USED品になります。
状態はBくらいですかね。
画像の通り汚れは多少ありますが、使用感はそんなに感じられません。
そんなにたくさんは履かれてなかった感じです。
価格は税抜きで¥5,900でした。
後述しますが、この値段で買えたのはマジで奇跡だと思います。
新幹線のような流線型の美しいフォルム。
サイドの大振りなスウッシュマーク。
飽きのこないシンプルなデザイン。
NIKEの初期を代表するクラシックモデルですね。
といっても他のレトロ系スニーカーとは一線を画す、異彩を放つモデルでもあります。
NIKEのスニーカーといえばコレを想像される方もいらっしゃると思います。
それには少し理由があるのです。
コルテッツ及びNIKEの歴史
NIKEの創業者(フィル・ナイト氏)が、日本のオニツカタイガーのシューズに出会い惚れ込み、前身の会社(BRS社)でアメリカ国内で販売を始めたことから歴史が始まります。
やがて製品開発にも関わるようになり、試行錯誤の末「タイガーコルテッツ」なるモデルが誕生し、当時の陸上界に革新をもたらし、看板商品になりました。
やがてオニツカと袂をわかち、社名をNIKEに変え、自社商品を製造するにあたり、タイガーコルテッツにスウッシュを縫い付け、「NIKE コルテッツ」として発売しました。
「コルテッツ」という名称に関してはオニツカ側と一悶着あったものの、NIKE側の勝利でその歴史をスタートしていきました。
というストーリーがあります。
「AIR MAX」や、「AIR JORDAN」などのシリーズが始まる遥か以前の話です。
なので本当の意味で「NIKEの原点的モデル」と言えるのです。
因みに発売当初の型とはかなり違いがあります。
こんなに流麗な形ではなく、現代と当時の技術の違いが感じられる仕上がりです。
何回かのモデルチェンジを経て、今回購入した形のものに辿り着いています。
あの有名な映画にも登場
代表的モデルとして連想されるもう一つの理由として、有名な映画で主人公が着用していた、というのもあります。
その映画とは「フォレストガンプ 一期一会」。
主人公のガンプが幼なじみのジェニーからプレゼントされ、以降ずっと履いていたスニーカーです。色もこのカラーでした。
コレを履いてアメリカ大陸をランニングで4度横断する、というシーンでも映ってましたね。
このシーンをイメージされる方も多いかと思います。
あのアーティストも?
と思いきや、現代を代表するラッパーである、ケンドリック・ラマーもコルテッツファンを公言しており、コラボレーションモデルまで作ってしまうほどの熱の入れようです。
つい先日の、NFLスーパーボウルのハーフタイムショーに出演を果たすなど、時代のスターダムに上り詰めるほど人気、実力共にトップレベルです。
とこのように、発売当初の時代から2022年の現在まで人々を魅了し続ける『スーパーロングセラースニーカー』なんです。
現在の販売状況は?
そんなロングセラー商品のコルテッツですが、現在の販売状況はというと、全然売ってないんです。
2、3年前まで普通に売ってた気がするんですが、今は本当に店頭に無いです。
売ってた時に買わなかったの?って突っ込まれそうですが、こういう大定番商品って売ってあると安心して結構後回しにしがちなんですよね〜。
定番品だから定価(1万円弱)から全然安くならないし。
ネットで調べてみると、
「コルテッツが全然売ってなくて残念。」
「こういうモデルこそ常に買えるようにするべきだ!」
などの声が聞かれますが、筆者も強くそう思います。(じゃあ先に買っとけよw)
今販売されていない理由については特にこれといったものは無さそうですが、時代の流れというのが大きそうです。
というのもここ数年、「ダッドシューズ」と呼ばれるボリュームのあるごついスニーカーの流行により、コルテッツのようなボリュームの無いスニーカーが売れない状況みたいです。
メルカリで探してみても、コルテッツに関しては本当に良い条件のものが見つからないです。
配色、状態、サイズ、価格、どれも納得できるものが無いです。
特に価格は1万円台のものが多く、「この状態で?」というものも結構あります。
みんな枯渇している状況を知っているので、そこらへんは如実に値段として表れます。(足元みてきます。靴だけに)
だから今回偶然発見して購入できたのは、本当に奇跡のような出来事だったんです!
思い入れ
前述したように、少し前まで普通に買えたモデルだったんです。
だから筆者が高校生の時とかは、コルテッツを履いて通学する人も結構多かったと思います。
ブレザーの制服に相性がいいんですよね。
筆者の兄もなかなかのコルテッツラバーでした。
同じレザーコルテッツのオールブラックを革靴代わりにずっと履いてました。
筆者は、映画「E.T.」に出てくるような80年代のアメカジファッションに憧れがありまして。
特に主人公エリオットのトリコロールカラーになったスタイリングが大好きでして。
多分劇中でもコルテッツを履いていたと思います。
コルテッツに限らず、NIKEのホワイトベースにレッドスウッシュのシンプルなスニーカーを長年欲しいと思っておりましたが、まさかズバリのものが、割と奇麗な状態で、お得な値段で購入できたことが本当に嬉しかったです。
声出ましたもん。「ウソっ!?」って。
セカンドストリート
大好きなんですよね、セカンドストリート。
別に回しもんでは無いですよ。
最初はやはり買い取りでの利用でした。
アメリカ物の古着屋で買って着るのは許せるけど、「国内で買い取った商品」を買って着るというのはどこか抵抗があるというか、訳の分からないプライドみたいのがありましたが、ブランド古着やスニーカーが充実しているので、いつの間にか自分で買う方が多くなってしまいました。
やはり古着ならではの低価格と、自分だけが価値を感じられるような一点物を掘り当てた時の興奮と高揚感。
これにはちょっと麻薬的とも言える中毒性があります。
何度も何度もやめようと心に誓いましたが、あの高揚感を求めて、性懲りも無くお店に入ってしまうんですよね〜。
今回のスニーカーの値段
そんなセカンドストリートにおいて、今回の「スニーカーで¥5,900」というのは、筆者の感覚でいうと、決して安くはないです。
レギュラーのUSEDスニーカーの価格帯だと、¥1,900〜¥2,900くらいが中心価格だと思います。
筆者もその価格帯でしか普段は探しませんし、脳内の検討テーブルには乗りません。
そこにブランド、人気モデル、状態という価値が付くと、もう少し上の価格になってきます。
今回のコルテッツに関していうと中心価格から約2倍の値段ですが、妥当な値段設定かなと思います。
ですが筆者個人にとって、探していたドンズバのモデルであり、既に探しても無いのが分かっている。
そこに思い続けていた時間の長さという価値も加わり、普段の2倍の値段にも関わらず、全く迷うことなくホクホク顔で購入と相成りました。
まとめ
長々と語ってしまいましたが、お読み頂いてこの感動と興奮が伝わりましたでしょうか?
長年思い続けてきた歴史的名品が、無い無いと探し続けていたら、突如として姿を表してくれた。
やめようやめようと思っている悪癖を断ち切れずに、入店した店内で出会えたこの奇跡を、読んで下さった皆様と共有できれば幸いです。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
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